小代築炉工業株式会社-土木部-

　コンクリート構造物は長年、供用していると、ひび割れ、剥離、鉄筋腐食等の劣化が生じる。特に、鉄筋コンクリート構造物の被りコンクリートが劣化すると、そこから、腐食因子（例えば、空気中の二酸化炭素）が侵入し、鉄筋が腐食する原因になります。
　 　このため、ひび割れ補修や断面補修を行います。
　ひび割れ補修にはひび割れ被覆工法、注入工法、充填工法があります。ひび割れ被覆工法はひび割れ被覆材や目地材などを塗布する工法です。注入工法はひび割れ箇所に注入材を注入する工法です。従来はグリースポンプを使用した手動による注入方法でありましたが、現在ではゴムの復元力やスプリング等を利用した低圧で、低速で注入する工法が主体です。充填工法はひび割れに沿ってコンクリートをカットし、その部分に補修材を充填する工法であります。
　断面修復は劣化したコンクリートを除去し、新しいコンクリートを打設する等して補修するものです。なお、既設のコンクリートと違う性質のコンクリートで補修すると、鉄筋がマクロ腐食を生じ、再劣化の危険があるので、注意する必要があります。

　自動車の設計荷重の増加や過積載車両、あるいは地震対策のために、橋梁上部工等の補強が必要となることがあります。この場合、鋼板や炭素繊維シートで補強します。